街の中心からやや外れたところにある、「ル・リーデル宝石工房」
この工房には、新進気鋭の若い師匠とその弟子の二人が暮らしていた。
南の国で修行してきたという師匠の腕は決して悪くないのだが、街の人からの評価は、「地味。センスがない」。
仕事の依頼もなく、注文を受けることもない工房は常に貧乏で、薄い塩味豆だけスープしか食べられない。
「決めた!! この石を使って、一世一代の宝石を作り上げる!!」
貧乏に耐えかねた師匠が取り出したのは、先代が遺したエメラルドの原石。
「これ、使うのか?」
期待と不安の混じった目で石と師匠を見る弟子のグリュウ。
この石には無限の可能性が秘められてる。
興奮気味に話す師匠に戸惑うグリュウ。
石は本当に素晴らしいのか? クズ石じゃないのか? 大丈夫なのか?
――でも、完成するのがすっげえ楽しみ。
石に没頭すれば、周囲が全く見えなくなる職人バカな師匠と、それをフォローする弟子の小さな物語。
※ この作品は、PIXIVさまにも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-03-04 19:13:04
18154文字
会話率:22%
一白怪談 - 三十五
この作品は、カクヨムにも掲載しています。
最終更新:2022-02-19 01:12:19
2709文字
会話率:55%
ブラック企業で働く、超絶社畜の主人公、楠木 陽毬(くすのき ひまり)は、怒涛の6連勤を終え、休暇の1日を満喫する為、新作のVRゲームを起動する。
すると、邪神を名乗るとても可愛い幼女が現れてこう言いました。
「君は、死んだのだ!!」
はい? 突然の死の宣告!?
「転生しないと、魂は食べちゃうのだ!」
そんなの転生するしかないじゃない?
「更に君には、特別な武器を差し上げまーす!」
渡されたのは、唯の〝マチ針〟1本!?
「これで、勇者を倒すのだ!!」
いやいや! 無理無理無理!! 私にどうしろって言うのよ!?
「それと、種族が選べるのだ! ……トロールかぁ、ゴブリンかぁ、ナーガとかぁ……?」
まともな種族もないのね!?
選りにも選って、邪神様に選ばれてしまったヒマリは、1番マシだったダークエルフとして転生する!
〝マチ針〟1本を握りしめ、VRゲームの経験を活かし、抜群の適応力と、ブラック企業で鍛え上げた鋼の精神で勇者と立ち向かう!
そしてブラック上がりの強靭なメンタルは、転生したヒマリへ、追い込まれれば追い込まれる程に、強くなるスキルを獲得させてゆく!
無理やりエビルサイドとして、望まぬ転生をされられたヒマリの、疾風怒涛の勇者討伐系ダーク(?)ファンタジー!
この作品は、アルファポリスでも掲載しています。
朝比奈 夕陽
Twitter→@kaminarinoko079
イラスト: 佐倉ツバメ様
Twitter→@sakura_tsubame
【閲覧注意】グロ表現多めです。
百合要素有り折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-02-06 01:52:34
269560文字
会話率:23%
アニメキャラの等身大フィギュアには、原作のストーリーから派生したイメージが固定されている。そこには魂が宿り、それぞれがファンのイメージを掻き立てて自由にストーリーを作り出すことができる。そんな業界に注目した作品です。
この作品は、not
e、エブリスタ、pixiv、アルファポリス、ツギクル、小説家になろう、ノベマ、ノベルアップ+、カクヨム、魔法のiランド、ハーメルン、ブログ、に掲載しています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-29 14:05:42
6668文字
会話率:52%
【連日21時投稿・全5話】
高校2年生の夏。
一学期が終わり、夏期講習が終わるまでの間。胡茅(ごぼう)雪は自らの左手首に、軌跡を刻んだ。
いじめられている、これがいじめだという自覚はある。
平穏という強大な言い訳に、誰もが縛られている”
日々”。
そんな”日々”は、変わるのか、変わらないのか。
【お知らせ1】
この作品は、語り手が入れ替わります。
【お知らせ2】
この作品は、いじめが物語進行の中心となっています。残酷な表現や、過度に鮮明な描写は避けましたが、苦手な方はご注意ください。
【お知らせ3】
この作品は、「小説家になろう」にも投稿しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2022-01-11 21:00:00
9868文字
会話率:11%
これは、注意喚起により制作した作品です。
【※二重投稿。重複掲載アリ】
※有事下による人間性。又、その際における『人間』としての在り方。これから起こりうるかも知れないそれらに対して備えて頂けます様に、私なりに制作致しました。あく
まで、"フィクション"なので、状況や、状態。環境。出てくる人物や物語の方向。政治的な表現等。に対して一部相応しくない表現があるかもしれませんが、空想の有事下の物語として受け取って下さい。"あくまで"起きた場合を創造した創作物です。本当にそうなる訳では無く、可能性です。少し大袈裟に書いてあるかもしれませんが、人間と呼ばれる、精神的に全くと言って成長していない、見た目だけ大きくなった子供達が、どう対応するのか。。そして、そうなった場合に今から出来る事とは何か?それを少しでも良いので頭の隅にでも置いて頂きたく、私なりに形にしました。私が出来る抵抗はこの程度です。後は皆様が各々調べ、理解し、行動し、備えて下さる事を願います。この作品は、他者や他国。人間を含めた者に対して、差別的、偏見を含めた誹謗中傷等と言った行為を表したモノではなく、フィクションの物語として、有事下の内容を記した物語です。尚、不安を煽るようなものとして制作した意図等も無い為、上記を含め御理解の程宜しくお願い申し上げます。誰も傷つける意思等が無い事を前提にお読み下さい。伝える言葉、表現力やアピールが至らず、申し訳ありませんが、皆様の落ち着いた、人間的行動を期待致します。互いに手を取り、憎しみ合い、争わない様に、、そして、ほんの少しだけの隠されたモノを、、
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-29 20:00:00
7614文字
会話率:29%
あなたが最初に目にする映像は、いじめの現場だ。
おとなしい小学生の女子は、三人の女子グループに日頃からいじめられていた。彼女に好意を寄せる男子はいじめを目撃し、この理不尽ないじめをなくそうと、非難されるような悪者になる決意をする。
【注意!】
※この作品は、いじめの描写、誹謗中傷の言葉など、閲覧注意の過激で胸糞悪い内容が含まれています。そういうのが苦手な方は読まないで下さい。よろしくお願いします。
※ここからは、個人的な見解となります。
いじめられるほうにも理由がある。よくそう言われますが、これは嘘です。小説の新人賞で、日本語になっていれば一次通過は当たり前。これと同じくらい、正しくありません。もし万が一、いじめられるほうにもなんらかの原因があったとしても、いじめるほうが悪いに決まってるじゃないですか。いじめる側には、いじめが悪であることに気づいてほしいです。
最後に、平気で何かを傷つけられる低俗な人間が減ることを、願っています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-12-14 00:40:37
6153文字
会話率:29%
――【累計28万PV感謝(なろう様・カクヨム様累計)】――
※この作品は、主人公がヒロインを異世界に召喚する“側”です。
主人公が召喚や転生していないので、従来の【異世界召喚もの】【異世界転生もの】では無いかもしれません。
が、ヒロイン達が
召喚されてくる【逆異世界もの】と考えています。
主人公が異世界召喚、または転生ではないので、ご注意を。
――――――――――――――――――――――――――――
第1部【出逢い】篇・キャッチコピー。異世界の少女達との出逢いは、少年を成長させる……
第2部【動乱】篇・キャッチコピー。少年は動乱に向かい、国は混迷に惑う……
主人公・エドガーは、国に見放された不遇職業【召喚師】である。
【召喚術】と言う特異な能力を持ちながら、誰にも認められることなく日々を送っていた。
【召喚】を出来るとはいっても、自分の魔力を大幅に使って、召喚したい物の《部品》を呼び出すと言う何とも燃費の悪い力だ。
エドガーはこの力で、壊れた物やアクセサリーなどを直して生計を立てていたのだが。
そんなある日、数少ない知人であり幼馴染の少女に、《宝石》をプレゼントされる。
赤い宝石。
本来ならば、物凄い金額で取引されるはずの宝石。
しかし、この高価なはずの宝石は、路傍の石ころと同じ価値しかない。
つまり、無価値だ。
金属《鉱石》であろうと、大昔の《化石》であろうと、宇宙から降ってきた《隕石》であろうと。
全ての《石》は、無価値なのだ。
だが、この宝石を含む数多くの《石》が、エドガーの人生を変える事になる。
この《宝石》をきっかけに、エドガーは、異世界の人間を召喚をすると言う力、【異世界召喚】を手に入れるのだが。
しかし、召喚された人物たちは一癖も二癖もある人物ばかりで、エドガーは振り回されてばかり。
【異世界召喚】を習得したエドガーの人生は、どう転がっていくのだろうか。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-15 13:42:21
1458929文字
会話率:38%
タイトル変更しました。
旧題 ネノカタス戦記 平凡な▢▢▢ではない勇者が召喚されました~これより戦争に参加します
注意!
この作品は、異世界で俺TUEE! が好きな人が読むと不快になる可能性があります。
その手の作品に、違和感を感じる人
や、飽きた人向けです。
ネノカタス大陸にある各国は、魔王軍の侵攻に対するため、1000年前の勇者が来た世界から、新たな勇者を召喚する。
これまで召喚されたのは、自称平凡な高校生、大学生、社会人。
だが、平凡と自称しつつ、脳内はゲームや異世界転移の物語に常識を毒されていた。
弱い魔物を倒せば強くなれる。戦っていれば自然に魔法を覚える。その内、特殊な力に目覚める。
そんな、非常識な現象を信じていた。
この世界に、レベルアップや、戦い方も知らない人間に力を与えてくれる都合の良い神はいない。
それに気付かず、彼らは、自信満々に魔王を倒すと意気込み、ゲームの定番の行動を始める。
全く役に立たない勇者に疑問が浮かぶ中、最後の勇者が召喚される。
彼は、農家であり、猟師であり、武術家であり、戦国時代に憧れる戦闘狂であった。
そして、サブカルチャーに無知であったため、この世界の人々と一緒に軍人として戦争に参加することを決意する。
追記ノベルアップ+にも投稿してます折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-10-10 00:08:17
622060文字
会話率:29%
伝説の聖女ナタリーが姿をくらました。
その捜索にイシス教特別魔物退治組織『ハンター』所属のライルが選出される。
しかしナタリーが姿をくらましたというのは真っ赤な嘘で。
神殿を抜け出し、各地を自由気ままに旅をしたいと願ったナタリーと、そのお
供として付き従うことを命令されたライルの奇妙な旅の物語。
※この作品は、秋月忍様主宰『男女バディ祭』参加作品……として書きましたが、期間内に終わりませんでした。ごめんなさい。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-19 00:22:42
7820文字
会話率:32%
ベルーナ伯爵は、迷宮で多くの魔石を獲得し、妖魔から領土を守り、特産品作りすら担っていた魔術師のマリウスを追放した。
娘を嫁がせるとまで約束していたにも関わらずだ。
名門貴族との縁組が整い、名門貴族からの支援も受けられるようになって、マ
リウスは最早用済みだと判断したからだ。
だが、ベルーナ伯爵家にとってマリウスの存在は、伯爵が思っているよりも大きくなっていた。
マリウスを失った伯爵家は、思いもよらぬ苦境に追い込まれる事になるのだった。
注釈)
この小説は、いわゆる追放ものの中で、特に「ざまぁ」部分に特化した作品にしたつもりです。
その為、追放ものとしては歪な構成になっていると思います。
具体的には、追放された魔術師のその後に関しては、必要最低限しか書いていません。
そして、物語の前半は、魔術師がひたすら虐げられ追放させるだけの話。
後半は、魔術師を虐げた者達がひたすら悲惨な目にあうだけの話になっています。
どちらの描写も、割ときつめで書いたつもりです。読むと気分が悪くなるかもしれません。ご注意ください。
暴力描写や残酷な表現を含みます。その対象が婦女子になる事もあります。
この作品は、先に投稿している「剣魔神の記」と世界観を共有しています。
しかし、ストーリー的には全く関わっていない独立した作品にしています。「剣魔神の記」未読でも支障なく読んでいただけます。
そして既に完結済みで、9月4日・5日の2日間で最終話まで投稿する予定です。
この作品は『アルファポリス』にも掲載しています。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-09-05 20:00:00
51681文字
会話率:18%
タイトル通り、平凡な女子高生が異世界転移をするお話です。
当初はカラッとしたお話にしたかったのですが、罪もない子が犠牲になる残酷な描写を含んでしまいましたので、苦手な方はご注意を。社会への警鐘ということで……
この作品は、個人サイトにも掲載
予定があります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-08-09 17:50:47
7881文字
会話率:49%
2050年…今からおよそ30年後の未来。
人間とアンドロイドが協力して暮らしている日本のとある街で暮らす笹山遥(ささやまはるか)は草野海斗(くさのかいと)に出逢い、恋をします。
でも…彼には秘密がありました。
遥と海斗の切ない恋の行方と
周りの人間関係にも注目です。
この作品は、2020年6月よりアルファポリスで連載を開始し、現在season2まで完結しています。もっと沢山の方に知ってもらえるよう、カクヨム、魔法のiらんどでも掲載を始めています。
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-27 18:00:00
102679文字
会話率:51%
これは、ニホン国というなの四季の島国が舞台の物語。
第二次世界大戦から百年以上が経過した。
大戦の凄惨さを物語るのは【記録】だけであり、この国の諺(コトワザ)に『災いは、忘れた頃にやってくる』というのものがある。
そんな諺に倣(なら)う
が如く。
ニホン国を揺るがす大震災、テロ事件などが多発し、国家存続の危機へとたたされる。
よって。──時は、二〇五〇年。
時の政府が発案した政策により、新たに追加された防衛組織『自衛軍』。
そして、十年後の二〇六〇年にそんな兵力の増強および補てんの為に本土から離れた場所にある『地図に載っていない』孤島──『妖島(ヨウジマ)』に軍事教養施設/三津ヶ谷学園が創設された。
※注釈
この作品は、三津学シリーズの【幕間】【閑話譚】などの番外編だと、作者自身が思っている声劇台本をまとめた作品になります。気まぐれに編集して、声劇台本を掲載していくのでよろしくお願いします。
〈あらすじ 編集日〉2021年3月24日折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-21 00:00:00
85831文字
会話率:50%
これは主人公の成りやがり劇であり、主人公の死ぬまでの人生のお話。
人は誰しも生まれた時から特殊スキルをそれぞれ所持している。いわゆるギフトというやつだ。
そう。人生『勝ち組』か『負け組』か、生まれた瞬間に決まっているのだ。
主人
公アディスは、後者だった。
彼のスキル【プロビデンスの目】は、他人のステータスを確認することしかできなかったのだ。
それにより、勇者パーティを最悪な形で追放されてしまう。
しかし、アディスは超絶美少女の『魔王』に拾われ魔術に興味を持ち始めてから、遂に本当の力が目覚め始める。
その後暖かい仲間達に囲まれるようになり、やがて結婚をすることとなる。
《注意事項》
この作品は、なるべく矛盾を回避するため、ストーリーを遠回りする場面がございます。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-13 23:01:05
31262文字
会話率:38%
それは、動物の国でのおはなし。
優しく美しいたれみみうさぎの聖者さまは、いつも国中を回り、困っている動物たちを助けてあげておりました。
しかしある日、森ねこの王子さまによって捕らわれてしまいます。
「あなたは、我が恋人の生まれ変わりに違いな
い」と――
勘違いと優しさと機転。そしてちょっとのチートが生み出す、どこかあたたかく、どこかしょーもなく、そしてぶふっと笑える物語。
使用上のご注意:
・この作品は、た〜にゃんさまによる「ネタ再利用募集」の『タグのみ』から発想して書きましたものです(た~にゃんさまのご許可はいただいております)。
・登場するのは全員もっふもふの動物たちです。
・これ単品でお読みいただけます。
・自作『<ウサうさネコかみ>もふけも装備のおれたちは妹たちを助けるためにVR学園闘技場で成り上がります!~ティアブラ・オンライン~』(N4864FT)中に出てくる劇中劇『旅の聖者とふしぎなふたり』などを知っておりますとしょーもなさが超増します。
・もふもふ大好き!
・どうぞ、広い広ーい心でお読みになってやってください……!折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-10 13:35:42
4422文字
会話率:19%
騎士団の寮でメイドとして働いている主人公。彼女にちょっかいをかけてくる騎士がいるものの、彼女は彼をあっさりといなしていた。それというのも、彼女は5年前に彼に振られてしまっていたからだ。ところが、彼女を振ったはずの騎士から突然求婚されてしまう
。しかも彼は、「振ったつもりはなかった」のだと言い始めて……。
色気たっぷりのイケメンのくせに、大事な部分がポンコツなダメンズ騎士と、初恋をこじらせたあげくやさぐれてしまったメイドの恋物語。
*この作品のヒーローはダメンズ、ヒロインはダメンズ好きです。苦手な方はご注意ください*
長岡更紗さま主宰 長岡ブッ刺せ企画参加作品です。
ジャンル: 異世界恋愛
要素:
②胸苦しい
⑪微エロ
⑬切ない
展開:
⑤イケメンチャラ男がヒロインだけに夢中になって押しまくってくる話。
⑫好きな人(男)に告白して、優しく振られてしまう話。
タグ:騎士・長髪男子・イケメン・筋肉・ダメンズ
メイド・失恋・年の差・身分差・片想い・プロポーズ
この作品は、アルファポリス、エブリスタにも投稿しております。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-07-09 11:31:54
7998文字
会話率:59%
創世の神は地球を創り観察をする。
地球では新たな神々が生まれていた。
神々と人間の、相関関係ショートショート。
この作品は、たこすさんの『この作品の作者はだーれだ企画』に参加した作品を加筆、改稿したものです。
最終更新:2021-06-20 21:04:50
4485文字
会話率:40%
この作品は、断罪イベントが面白くて、つい短編を思い付きで書いて投稿したあと、どんどん妄想が膨らんでできたものです。
作者がこの作品でめざしているのは、女の子への応援です。未来にためらう女の子たちが、リーダーへの道を選べるよう、心の栄養剤にな
ってほしい。大丈夫、きっとできる、女性に生まれてきたのは偶然じゃない。
フィエール辺境伯令嬢エイプリルは、資質に恵まれて13歳まで戦姫として育てられた。
13歳の時、王家と元老院の都合で第三王子の婚約者となったが、それは隣国ガリエル皇国への堤防としての役割であると思われていた。
17歳になり、王都の学園に入学。はじめて第三王子と会うが、好意的な対応は得られなかった。
やむなく婚約者の地位にとどまっているエイプリルと、辺境の猿姫と婚約者を蔑み、伝統を嫌い、乳姉妹を妃に迎えたい第三王子。そこにガリエルの思惑が絡んで、婚約破棄に至る。
自己評価のやり直しを経て、王家のひとりとしての仕事を担う決意をする第三王子、これに従って役目を果たそうとする、婚約破棄幇助の側近。
このふたりの動きをスターターとして、150年前侵略されて滅びた帝国の再建が始まる。
注意:第4話は戦役が中心。戦闘シーンの連続、柔らかい表現ではありますが戦死もあります。折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-30 10:45:32
124441文字
会話率:47%
吃音改善訓練
「言友会」は吃音者の全国規模の自助団体である。「香川言友会」が去年の4月に発足した。
吃音に関する話の会に出ると、多くの吃音者の体験談や吃音を良くしていく方法などの話が聞け、かなり参考になる。自身の吃音をある程度改善し
ていくことにもつながる。
吃音者の体験や本からヒントを得て、私の日課として二十分ほどの吃音改善訓練を午前中に行う。
最初に、体を伸ばしたり、腕を回したりの柔軟体操をする。そして舌を回したりして口の中を柔らかくする。
続いて、鏡を見ながら「バ・バ・バ・ア・ア・ア」と歯切れよく小さめの音を出す。次に五十音表の最初の方から少し大きめの声で区切りを付けて発音する。そして苦手な言葉の練習をする。
最後に中島みゆきなどの好きな歌を歌う。
日中は、他の人との会話を電話機などで録音して、それを聞いたりする。
吃音には心理的な影響が大きくつきまとう。
発声練習は音だけをテンポよく出すものである。発語練習は朗読などのように声に抑揚を付けたりと、より実践的なものだ。私の吃音は健常者に近づけようというだけでなく、それ以上を目指してちょうどよくなるか、と考えたりする.
「人間を上下関係で見て、スポーツや仕事など、全てを勝ち負けで考えている人が多い」
と言語療法士が話していた。吃音者同士が集まると、どうしても自分の吃音と他人の様子を比べて優劣をつけるようになる。
軽い吃音がある医師が、吃音がある小学生とその親に、テレビで言い聞かせていた。
「吃音が早く良くなる人は他人が良くなっていくのを妬まずに、自分のことのように喜べる人です。周りの人を仲間だと思い、愛情を注げるように変わっていけばいい」
頭では分かっても、実際に、そのように思い続けるのは私にとっては難しい。
(自分だけでも早く吃音がマシになりたい)と思ってしまう。吃音があると消極的になり発言を控えることがある。性格が少し悪くなっているのだろうかと考え込んでしまう。
吃音改善にしろ、何事も良くしていくのは少しずつしか進まないが、たゆまず続けていこうと毎日の改善訓練に励んでいる。
この作品は、noteにも投稿しています。
この作品は、https://www.okumato.com にも掲載しています。
2021/5/12
折りたたむ>>続きをよむ最終更新:2021-05-26 00:08:11
1483文字
会話率:10%